入院初日からの入院給付金支給が得であるという思い込み

てきすと

短期入院のため保障を受け取ることが出来なかった……

「あまり長期入院をするようなことはないので、短い入院で受けられる医療保険保障がないと加入している意味がない」や「わざわざ入院したにもかかわらず入院した日数が短期だったから入院給付金が支給されなかった……」といった話をたびたび耳にします。

たしかに、これまでずっと保険料を支払ってきて、いざ入院しても全然保障がなかったのでは、やりきれない気持ちになることでしょう。そのため1日や2日といった短期入院や日帰りの入院でも入院給付金を受け取ることの出来る保険商品に人気が集中するのは無理もないのかもしれません。

民間の医療保険は保険という商品で利益を上げていることを忘れずに

しかし、ちょっと待って下さい。民間の医療保険は「保険」という商品を販売し「利益」を得ている会社です。もちろん無料サービスなんてものはありません。保険会社サイドからすると短期入院も給付金支給対象とすると、支払う確率がぐ〜んと上がり、それに伴う事務コストも大きくなります。そういったリスクをカバーするためには私たちが支払う保険料に上乗せされる結果となります。

入院=給付金支給という考えを少し見直してみよう

少し冷静になって、わざわざ支払う保険料を上げてまで準備するものであるかをよく考えてみて下さい。1〜3日という短い入院で被る経済的リスクや、仕事・家庭にかかる影響はそんなに大きいものでしょうか。手術が必要な入院となると、少なからず医療費の自己負担が大きくなりますが、それでも約90日後には高額療養費制度によって戻ってきます。

家計にダメージを与えるのはあくまで長期入院である

生活費の打撃度合いの大きいものは、長期入院や入院と退院を繰り返し行うといった場合です。「入院給付金支給額を5,000円で設定し保険タイプを決める」ページの「保険料を割安に抑えたい方は……」の項目(※リンク)でも紹介している免責期間を長くとっているかわりに支払う保険料が割安な保険商品は、入院1〜3日目などからの保障よりも合理的であると思います。

たとえば初期入院を特約とした場合、
得するためには3年4ヶ月に1回以上の入院が必要です

大手保険会社の民間医療保険(保険期間終身)を例としたケース

・入院給付金の日額 5,000円 終身払い
・基本契約(免責期間:4日間)は 2,085円(1ヶ月)
・初期入院特約を付けた場合は 2,575円(1ヶ月)

特約を付けた場合は基本契約より +490円 を月々払うことになります。

得をするために計算してみると……

入院1日目から4日分の入院給付金は
5,000円 × 4日 = 20,000円

20,000円(給付金総額) ÷ 490円(差額) ≒ 40ヶ月(年換算すると3年と4ヶ月)

したがって、3年4ヶ月に1回以上、入院しなければ上積みした保険料で損をしてしまうと言うことになります。果たしてそれほど頻繁に入院することがあるのでしょうか……。

てきすと

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